【現役が解説】自販機ルートマンに未経験からなる方法

転職・なり方

自販機ルートマンは、未経験でもなれます。私自身、前職はまったく別の仕事からの転職でした。特別な資格もいりません。ただ、応募する前に確認しておいたほうがいい点がいくつかあります。とくに「免許」は誤解されやすい部分です。

私は現役の自販機ルートマンで、ペンネームは無糖といいます。この記事では、求人サイトの一般論ではなく、私が実際にどう入ったか、どこを見て応募したかを正直に書きます。仕事内容そのものがまだイメージできない人は、先に自販機ルートマンの仕事内容と1日の流れを読んでもらうと、この記事の話が入りやすいと思います。

未経験でもなれる|私も別業種からの転職だった

まず安心してほしいのですが、この仕事は未経験歓迎の求人をよく見かけます。学歴も業界経験も問われにくい。私も入る前は自販機の中身がどうなっているかなんて、まったく知りませんでした。

私の前職は派遣スタッフです。事務所の新設や引っ越しにともなう事務用品の組み立て・搬入、店舗改装のときの商品棚の組み立てやレイアウトなど、現場ものを色々やっていました。専門職ではありません。それでもルートマンには問題なく入れました。

選んだ理由は2つです。土日休みだったこと。そして「1人で気楽に働けそうだ」と思ったことです。この2つは私にとって譲れない条件でした。正直に補足しておくと、実際に入ってみると得意先とのやり取りが必要な場面もあります。それでも、基本は1人で段取りして動く仕事です。逆に言えば、未経験でも「体を動かすのが苦じゃない」「1人で段取りするのが平気」という人なら、入口のハードルは低い仕事だと思います。

いちばんの注意点は免許|今の普通免許だと足りないことがある

ここが応募前に一番つまずきやすい所です。仕事内容の記事でも触れましたが、大事なのでもう一歩踏み込んで書きます。

結論から言うと、必要な免許は運転する車両で変わります。そして今から免許を取る人は、普通免許だけでは足りないケースがあると考えておいてください。「普通免許でOK」と一括りに書いてある求人情報を、そのまま信じないほうがいいということです。

理由は、免許制度がこれまでに2回変わっているからです。「いつ普通免許を取ったか」で、乗れるトラックの大きさが3つの世代に分かれます。自販機のルート車は2トントラック級が多く、飲み物を満載すると車両総重量が3.5トンを超えることが珍しくない、という前提で見てください。

  • 2017年3月12日以降に取った人: 運転できるのは車両総重量3.5トン未満まで。ルート車に乗れない場合が多く、準中型免許が必要になる可能性が高い世代です。
  • 2007年6月2日〜2017年3月11日に取った人: 「5トン限定準中型」という扱いで、総重量5トン未満まで運転できます。2トン級のルート車にはおおむね乗れる世代です。
  • 2007年6月1日以前に取った人: 「中型8トン限定」がついていて、総重量8トン未満まで運転できます。この世代は心配いりません。

つまり「普通免許でOK」かどうかは人によって違う、ということです。

自分がどちらに当たるかは、免許証を見れば分かります。ここでの実用的なアドバイスは1つだけ。求人票の応募条件が「準中型免許以上」なのか「普通免許可」なのかを、必ず確認することです。ここを見落として応募すると、面接まで進んでから「車両に乗れない」と分かって、お互い時間を無駄にしてしまいます。

なお、会社によっては入社後に準中型免許を取らせてもらえる(取得を支援してくれる)場合もあります。ただしこれは会社しだいなので、「今の免許で応募できますか」「入社後に取得する場合の費用はどうなりますか」と、応募時か面接で確認しておくと安心です。

求人票で見るべき所|載っていない情報は面接で聞く

私が実際に求人票で見たのは、給料・時間外(残業)・年間休日の3つです。この仕事は求人によって条件の差が大きいので、この3点は最低限おさえておきたいところです。

ただ、正直に言うと、当時の私は今ほど細かく見ていませんでした。振り返って「これも見ておけばよかった」と思うのが担当台数です。1人が何台の自販機を担当するかは、1日の忙しさや体の負担に直結します。台数が多ければそのぶん、1台にかけられる時間は短くなる。

そして正直に言うと、担当台数や担当する地域は、求人票には載っていませんでした。私の場合も、応募の段階では分かりませんでした。こればかりは入ってみないと分からない部分だと思います。

だからこそ、求人票で分かる情報——給料・時間外・年間休日——は、しっかり見ておいたほうがいいということでもあります。分かる部分で判断して、分からない部分は「入ってから分かるもの」と割り切る。私の実感としては、そのくらいの構え方が現実的です。

面接で見られた所と、私の志望動機

私の場合、面接で見られていたのはコミュニケーションと体力面でした。細かいやり取りまでは覚えていませんが、難しい質問をされた記憶はありません。人と普通に話せるか、体を動かす仕事に耐えられそうか。ざっくり言うと、そこを見られていた印象です。

志望動機はそこまで凝ったものでなくて大丈夫でした。もうずいぶん前のことなので記憶があいまいですが、確か「いつも飲んでいるコーヒーに携わりたい」といった内容を書いた気がします。正直、立派な志望動機とは言えないかもしれません。でも、身近なところから素直に理由を書けば十分でした。

未経験の人がここで無理に「物流業界に貢献したい」といった大きな話を作る必要はないと思います。むしろ「体を動かす仕事が好き」「1人で進める仕事が合っていると思った」くらいの、自分の本音に近い動機のほうが、面接では自然に伝わります。長く続ける気があるかどうかも見られやすいので、そこは正直に話すのがいちばんです。

求人を探す前に|自分の希望を先に整理しておく

応募でいちばん失敗しやすいのは、求人をたくさん見てから迷子になることだと思います。だから私は、探し始める前に自分の希望を整理しておくことをおすすめします。

私の場合、譲れなかったのは「土日休み」と「1人で気楽に働けること」でした。この2つを先に決めていたので、条件に合わない求人はすぐ外せました。人によっては「家から近いほうがいい」「夜勤はやりたくない」「腰に負担の少ない働き方がいい」など、優先したいことは違うはずです。この軸を先に持っておくと、求人選びがぶれません。

そして、希望を整理したうえで求人を探すなら、自分1人でサイトを1件ずつ見ていくより、もっと楽な方法があります。

現役の私も使っている|在職中に転職エージェントで情報収集

実は、現役の私も転職エージェントを使っています。辞めたいと決めているわけではありません。「今より良い条件の仕事がないか」を、在職中の情報収集として見ているという感覚です。

なぜエージェントかというと、まず在職中でも無理なく使えるからです。私は仕事が終わった後の時間に、担当者との面談の予約を入れています。日中に動けなくても、こちらの都合に合わせてくれる。働きながら情報だけ集めたい人には、これはありがたい仕組みです。

使ってみて、なるほどと思ったことが2つあります。

1つは、希望を伝えると自分では思いつかない選択肢を出してくれることです。私は「今より手取りを増やしたい」「腰への負担が少ない仕事がいい」と伝えました。すると、法人営業を勧められました。正直、営業はあまりやりたくない気持ちがありました。

それでも動いてみようと思えたのは、最初の面談での説明があったからです。「応募はいったん担当者のところで止めるので、気になる求人には20件くらい応募してみてください」と言われました。自分で1件ずつ悩む前に、まず幅を広げて見てみる、という進め方です。

その後、次の面談のときに「履歴書も職務経歴書もよく書けているので、進めますね」と言われ、そこで初めて企業への応募に進みました。ここは安心した部分でもあります。勝手にどんどん話が進むわけではなく、企業に出す前にきちんと確認があるということです。「エージェントに登録したら、知らないうちに応募されるのでは」と不安な人もいると思いますが、少なくとも私の場合はそうではありませんでした。

もう1つは、手続きが楽なことです。必要なことを入力するだけで履歴書のようなものができあがる。私は書類を作るのが苦手なので、これはかなり助かりました。

念のため書いておくと、私が使っているのはリクルートエージェントですが、エージェントは無料で相談でき、合わなければ使わなくてもいいものです。「登録したら必ず転職しないといけない」というものではありません。まずは情報を見るだけ、という使い方で十分だと思います。

まとめ|まず免許と求人票を確認し、情報だけ先に集めよう

最後に整理します。自販機ルートマンは未経験でもなれます。ただし応募前に、自分の免許で乗れる車両か(準中型が必要かどうか)を確認すること。求人票では給料・時間外・年間休日を見て、載っていない担当台数は面接で聞くこと。志望動機は身近な本音で十分です。

そのうえで、求人を1人で探して消耗する前に、希望を整理して、情報だけでも先に集めておくと動きやすくなります。私も在職中の情報収集としてエージェントを使っていますが、無料で相談できて、合わなければ使わなくていい、という気軽な距離感で付き合っています。

仕事内容そのものにまだ不安が残る人は、先に自販機ルートマンの仕事内容と1日の流れを読んでみてください。逆に、今すでにこの仕事をしていて「辞めようか迷っている」という人には、別の記事で次の選択肢を正直に書く予定です(「自販機ルートマンを辞めたい人の次の選択肢」※近日公開)。

未経験からでも、順番さえ間違えなければちゃんと入れる仕事です。焦らず、確認すべきところを確認してから応募してもらえたらと思います。

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